】それは差出人不明の一枚のタロットカードから始まった。
刑事のカン・オス(オム・テウン)のもとに、ある日宅配便で1枚のタロットカードと奇妙なメッセージが届く。その晩、大物弁護士が殺され現場にはオスに届いたものと同じタロットカードが残されていた。捜査を進めるうち、オスは2人の人物と出会う。1人はタロットの絵を描いたという女性ソ・ヘイン(シン・ミナ)。彼女は、触れた人や物にまつわる記憶が見える“サイコメトラー”だった。そしてもう1人は謎めいた若い弁護士オ・スンハ(チュ・ジフン)。オス、スンハ、ヘイン、事件に関わる3人はやがて12 年前のとある殺人事件へと導かれていく。
【おすすめ度(5つが最高)
】★★★★★
【感想
】(ネタバレあり)とても面白かったので簡単に感想をかけると思っていたのですが、いざPCに向かうと全く出てきませんでした。
この感想は書くのに3日かかりました。
オム・テウンさんやチュ・ジフンさんの魅力満載のドラマでした。
このドラマはオスを取り巻く人間たちを次々と心理的に追い詰めていく感じです。
スンハがオスの人間関係を調べつくし、その人間関係内の弱みを見つけ、その弱みにつけこんでいきます。弱みをつかまれた人間は絶対に何か事を起こすだろうという予測の下、スンハは色々仕掛けてきます。
自分で手を下さずに復讐をやり遂げるスンハは頭がいいですね。
それだけ観察していたんですよね。復讐しながら心の中はオスのことで一杯だったともいえます。
それってしんどいですね。憎むべき相手のことをずーっと考えて生きるなんて。
オスはオスで、寂しい少年だったのかなと思いました。
父親(チョン・ドンファン)に自分の罪を帳消しにしてもらうことじゃなく、自分の言っている事を信じてほしかったと何話目かで少年時代のオスが言っていました。
スンハは本当はオスがボロボロになる姿を見たかったのにも関わらず、いざボロボロになって打ちのめされているオスを見て「俺が見たかったのはこんなものだったのか」と言いたげなシーンがありました。復讐は結局新たな復讐を生んでしまっただけでしたね。スンハもデシク(ハン・ジョンス)の裁判でソラの母(イ・アンナ)の弁護をしたことで、デシクの弟(だというのはサイトでわかりましたが)がスンハを憎んでしまいました。
ソラの母は本当にデシクを殺す気などなかったわけですが、結果的に加害者側に有利な判決が出たことで加害者の弁護士を恨み、最後には復讐されるというのは、オスがテフンを殺意なく殺し、オスの父がかばったことで真相が葬られ、テフンの弟テソン(スンハ)がオスに復讐するというのに似ています。
このドラマの中で一番ゾクゾクしたのは、17話(?)でオスが、スンハこそが首謀者だと気づきスンハのマンションに乗り込んでいくシーンです。「僕がテソンだという証拠をもってこい(僕が犯人だという証拠をもってこい、だったかな?)」みたいなことを言っていた、チュ・ジフンさんの演技がゾクゾクしました。
オム・テウンさんの演技は「復活」とは逆で復讐される側でしたが、ある程度想定できました。でも、チュ・ジフンさんは「宮(クン)」とは違う役柄ですから、この17話(?)の演技を見てうまいなあと思いました。
また、何話か忘れましたがヘインがスンハに「きっと犯人も本当は(復讐を)止めてほしいって思ってるんですよ」みたいなことを言われたときのチュ・ジフンさんの目の動きの演技も素晴らしかったと思います。
でも、私はやっぱりオム・テウン派です。オスの後悔している気持ちに同情してしまいました。実際自分がスンハの立場ならやっぱりオスを憎んだと思いますが。
あと、ヘインは一体どちらを好きだったのでしょうか。最初は絶対にスンハだったと思いました。図書館で見かけて笑顔になっていたヘインがいましたから。終盤にもスンハと手をつないだりしてデートらしきことをしていましたし。でも、オスに対しても好意的だったと思いたいんですよね。少なくともオスはヘインを好きだったと思うのです。でも、自分が殺人を犯したこととその事件を間接的にも目撃したのがヘインだったということでオスはヘインと一定の距離でいようとしたのではないかと思えたのですが。近づきたいけど近づけない、そんな葛藤がオスにはあったような気がします。もし、物語があのようなラストではなかったとしたら事件解決後は刑事も辞めてヘインとも離れたのではないかと思います。スンハはスンハでヘインを好きになることで自分が成し遂げるべき復讐心が揺らぐのではないかということでヘインと一定の距離を保ってたと思います。ヘインと初めて外で食事をするシーンがありますが、その後「ヘインさんとはもう食事をしません」と言っていたスンハの気持ちが痛々しい。。。
さて、TBS・08年7月期ドラマで「魔王」が始まりましたね。
スンハにあたる役を嵐の大野智さん、オスにあたる役を生田斗真さんが演じます。
韓国ドラマの「魔王」は大人のドラマという感じですが、日本の「魔王」は比較してしまうと若すぎる感じがしてしまいます。チュ・ジフンさんと大野智さんはあまり年齢も変わらないはずなのに、もう少し離れているように思えますよね。
せっかく放送されるので是非、日本版しか見たことがない方が「韓国版も見てみたい!」と思わせてくれるようなドラマになることを望みます(本当は韓国版「魔王」をゴールデンで放送してほしいくらい)。
「ホテリアー」も以前日本でリメイクされました。6月までは「猟奇的な彼女」がリメイクされました。日本のドラマより話数が多い韓国ドラマを日本でリメイクすると、話の展開が唐突な感じに進んでしまいわかりづらくなるか安っぽく映ってしまうのがとても残念なのです。
「猟奇的な彼女」は見ていないのでわかりませんが、「ホテリアー」にはそれを感じました。「魔王」はそうならないでほしいです。
日本版「魔王」の1話を見た感じでは、人物設定もストーリー展開もほぼ韓国版と同じのようです。
今後が不安でもあり、楽しみでもあります。

